あまねく衆生

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keian 2018-2-25 10:45
あまねく衆生に施して・・・
2月の冷たい雨も、【意味のあること】全ては、人として無駄のないこと。
ケイアンはとうふの看板を背負っております。豆の調理だけは、自信を持って作ろうと努力してきましたが、温度と湿度には、かなわぬところがあるように思います。
ご好意があって、大豆を10C炊くことができました。料理のレシピは、120枚持っていますが、時代とともに、大豆1Cの重量が変化してます。45年前の家庭科の教科書では、1Cを140~150gと教えています。今、一袋250gで2Cと教えます。当然、調味料の量も違ってきます。「そんなこと、好みやんか?」と言われたら、それまでですが、大豆は肥料もなくても育つ【食糧】です。
明治時代に、ベルツ博士は、「日本人は肉を食べなくても、なぜ、馬力が出るのか」と人力車夫を讃えています。大豆の栄養素は、畑の肉です。

 師であった村上祥子は、アメリカの料理本は、熱湯で豆を戻すと10年前に専門書を発刊。一晩浸水というのが常識ですからSENSATINAL

 柔らかいけどネチャっとしていない煮豆を、作りたくなりました。酒の肴にも、おやつにいっぱい食べてもいい煮豆。
 大豆の花は、スイートピーに似た可憐な花です。花も実もある人生ならばと教えて下さったS新聞の名字の言です。
 志の島忠先生は、水戸藩料理方【江戸時代】ですが、50年前に1Cの大豆を熱湯で戻してます。また、柔らかくなるまで煮てから、2分の1Cの砂糖を入れて、大さじ2杯の醤油を入れて、火を止めます。翌日、煮汁だけを半分になるまで煮詰めて、冷め加減になったところで戻し入れて、半日おきます。
 調味料も光熱費も無駄なしのこんな料理をつくるときは、幸せです。

卵は玉子?

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keian 2018-2-13 15:46
卵は玉子?どこで、線引き?とメールをいただきました。
ケイアンが思うには、
戦前には、卵ひとつの値段=とうふ1丁の値段=風呂屋の値段。
卵が貴重だったときは、籾殻に入って木箱入り、見舞いの品ですから、【玉子】
戦後の話ですが、高度経済成長に入って、スーパーの目玉商品は4W(^0_0^)卵1パック=牛乳1L=とうふ2丁=白砂糖1㌔ですから、【卵】

 それとも、京都の料亭【瓢亭】では、朝かゆのお品書きに【半熟玉子】とあります。
戦前に内務大臣や枢密顧問官を務めた品川弥二郎氏が、口でいたずら書きにした掛け軸は、【瓢箪の中に一子相伝半熟鶏卵】の文字があると、15代目の高橋英一氏が語っておられますので、ユニークですね。

 そんなこんなを考えていてのレシピです。
【きんかん卵】とか【玉ひも】といわれる、親鳥の【腹だま】です。昭和58年生まれの娘は、初めて食べて「白身のかたさで味は黄味」といいました。
腸がつながっているのでグロテスクですが、ここは、天然のソーセージと感慮して、
そのままで、熱湯にいれて、さっとゆでます。腹だまのアクをていねいに流して、鍋も洗います。師匠譲りですが、酒の変わりに酢をつかって、さっぱりとした惣菜です。
腹だま700gに酢と醤油が2分の1カップづつ、砂糖が4分の1カップ。にんにく1片に唐辛子1本で、ひたひたになるように水をたします。煮汁がなくなるまで、強火で煮ます。煮上がってから、腸をトントンと切って、腹だまも切り離します。

 腹だまはお買い得ですが、手に入らなかったり、腸なんてと思ったら、手羽元12本にゆで卵4個でおためしあれ。はりきって、2㌔煮て、配って歩きました。
ケイアンは、こんな暮らしが幸せです。

御守護神

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keian 2018-2-4 17:01
御守護神【ごしゅごじん】
松尾家独自の御先祖様の供養かもしれません。
大正八年の三月に、明治四年生まれの曾祖母がお寺から、三体の御札をいただいて、百年、守り続けてきました。日蓮宗の法華寺の檀家でありますが、毎年、勤行にきていただいております。
たろさの「七宗町・下麻生」の言葉を思い出して、寺探しに行きました。

宝樹寺で、留守居の方から、南無妙法蓮華経とあれば、【赤門の寺】と呼ばれている妙雲寺ではないかと教えていただきました。中川辺の駅から歩いて15分。

せっかく、来たのだからと龍門寺まで足を伸ばしました。峠の松栄堂でひと休み。ここは、おすすめスポットです。なんと、7キロの鯛の落雁もあります。1100円で買える鯛もあります。松尾家にも、彫悦作の鯛の木型があります。ケイアンも作りますが、こんな美しい色吹きはできませんので、平成四年からの憧れです。

戦争中の不自由なときも、糯米を工面して、赤飯を炊いて、お供えしたそうです。
今は、昭和八年生まれのとくさんが、赤飯を炊きます。

 寺探しは、優しい心にしてくれました。
第二回NHKふっくらパンコンテストの賞品のナショナル製ホームベーカリーのパンフレットが紛失。3500円のタグを悔やんでいました。
オプションのケーキ型には、500ccと1500ccの目盛もあることから、オリジナルレシピを考案です。
(菊ヴェ)のパウンドケーキを再現。バターか?マーガリンか?と三十年悩んでいましたが、ほろほろの食感は、椰子の油脂と気がつき、100gに砂糖200gに卵200g、薄力粉200gにBP6g。不自由の自由とばかりに、花色の生地と分けたら(*^_^*)松栄堂の優しいケーキになりました。
赤門
 
〒500-8034 岐阜県岐阜市本町 5-23
TEL : (058)-262-4015
FAX : (058)-262-4015
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