料理の裏技

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keian 2011-7-12 19:12
  料理の裏技で簡単なものがあれば教えて下さい。

はい、お答えします。色々ありますが、私はとうふ屋なので、おからの話をします。

本来なら,おからは、出来立てのおからと同じ状態にするために、おから100gにつき、サラダ油大さじ1でサラサラになるまで炒ります。もっとも、朝早く、とうふ屋さんにもらいに行けば、こんなことは無用ですが・・・。

暑いし、油不要でサラサラのおからを作りたいという時は、耐熱ボウルにおからを入れて、ふんわりラップをかけ、100gにつき、電子レンジ600w2分。泡だて器でほぐせば、ほぼ同じ状態にできます。
ただし、そのままにしておくと、カンカンに固まって、どうしようもなくなってしまいます。必ず、熱いうちに,泡だて器で20回以上勢いよくかき混ぜてください。
おからと言えども、精進中華料理、麻腐(まふ)として、かなり格の高いものになります。

シンガポールから7月7日に来日した1歳1カ月の孫が,1番最初に喜んで食べたものは、人参とネギのおから炒りでした。もっとも、これとても,
出汁に懲りだせば、キリがないんですよ。Tさんも、Jさんも、Nさんも毎週1回お届けするのを楽しみにしていてくださいます。感謝。

感謝と言えば、今、仕事をさせていただいているところの隣は,
岐阜信用金庫です。
私は、銀行員が大好きです。とうふ屋以上に細かい数字を大切にし、クールに見えて、実は人情にホットだからです。
ここの銀行の堀部様、永田様、森岡様、みな、出会いがあって忘れられない方たちです。
今は、渡辺様と出会えて嬉しゅうございます。
渡辺様、どうぞ,私を見かけたら、声をかけてくださいね。

ところで、桂庵では毎年、花火大会には無礼講でパーティにいたしておりました。
生ビールをお出しするのが楽しみでした。
桂庵の応援団の若い人がお手伝いをしてくださってにぎやかだったのに残念です。
今年はビールをロックで飲んでみようかな。キリンが6月29日に「アイスプラスビール」を発売したそうなので・・・。
でも、水商売で水を売るのはわかるけど、氷も売るのかな?
皆さん、買ってくださるでしょうか?
りえさんは、2日間くらい,夕食を節約して飲んでみるのも、節電ストレスには良いのかもとメールをくれました。

こだわりの器

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keian 2011-7-9 10:25
 とうふ屋桂庵は、柳ケ瀬時代も、今も、器だけはやたらに立派だとほめていただけます。料理屋ならば器は料理の着物なので、着物だけを褒められていては・・・という思いも無いことはないのですが、まぁこれで良かったと思っています。
 器は元々が大好きで、茶懐石に夢中になった時代も踏まえて、やたらに買いまくりました。親のうちに住んで、家賃も税金も払わないでいたおかげ。

(京都)祇園の松室治隆氏が、南禅寺の瓢亭で8年間の修行の後、29歳で独立・開業された時に、料理1人前の値段の20倍が基準という話を聞かれて、とても、そんな値段ではおさまらなかったそうです。
それでも、念願の自分の店だからと妥協したくなく、料理にも詳しいある器屋の主人と意気投合されたそうです。その店は五条坂の楽芝園です。私も相談をした時、とっくりがキリの値段で1万円と教わりました。

 私が料理を盛る器を買い狂ったのは、30代の10年。料理コンクールに夢中になったからです。
初めての東京全国大会の時に、白いコレールの皿を2枚だけと愛用の杉本の牛刀を1本だけ持って臨みましたが、日本全国各都道府県の代表の方は、かなり凝ってみえました。もちろん、プロの盛り付けの指導を受けて来られた方が大多数でした。
場所は東京京橋の明治屋でした。その時に、白い器とのバランスを取るために、下の店で何かあしらいになるものを調達してくれば良かったのに、また折り紙ででも色を合わせれば良かったのに、
子育ての真っ最中の私には、食べられない物を器に盛る才覚がなかったのです。
 それから10年の間、当時の配偶者は寛大だったのでしょう。最高100万までコンテストに出るために買いました。でも、岐阜県の審査員長の当時の岐阜会館の北山守正先生は「また来たか!」と温かい目で応援してくださいました。

 私が器を買う決断。必ず、その店で、豆腐か米か大豆を盛って見ただけです。私と師の出会いの本「私の㊙家事ノート」(1985年)では、「白い器は料理上手に見える。白い器の同色のみぞれ和えを入れた時でも、光が作る陰影が白地に映り、輪郭を浮かび上がらせるのは、1つの発見でした」と教えてくれましたが、どうも、私は全く逆の器選びをしてきたのかもしれませんね。

 それでも、器と豆腐が、器と料理が一体となって仕上がると、楽しさは頂点に達します。
これに、お客様が喜んでくださったら、料理屋冥利に尽きます。

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付録
今、仕事をさせていただいているお店の取引先に21番サッポロラーメン様がございます。
味噌ラーメンとチャーハンを食べに行ってきました。
大盛りを制覇するために、殿方も3名同行です。
迫力満点をひきたてるのは、白い器でした。

卵ボーロ

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keian 2011-7-5 18:41
 三木♡先生も奥様も7月生まれです。(何かプレゼントしたいな!) 
私とのご縁は、2009年7月7日です。HPの更新に悩みを感じ?不躾けにも電話をさせていただいた時に、[何が正しくて、何が間違っているのではない]と悟して下さいました。 
 また、今もって、私のつたない本を受読して下さっています。恩人です。
申し訳ないほど、ほめて下さるので、もう一度、時間をかけて、小説を書こうかな?と思うほどです。
 私にとって、一番難しいところは、官能の描写です。これは、やっぱり接しなくなった人が書くのでしょうか?私は、スキンシップが大好きなので問題あり??
 それよりも【卵ボーロ】作りましょうか?
≪あたり前田のクラッカー≫は、大阪の堺市にありますが、もうひとつの前田製菓が大阪の藤井寺市にあります。ここの【卵ボーロ】をいただいたことがありますが、大粒でビックリ。
 【卵ボーロ】は昭和の初めには【衛生ボーロ】といわれたレトロなおやつです。卵が貴重だった頃に【栄養】といわないで【衛生】と名付けたのがおもしろいですね。
 お店のものには、スキムミルクが入ったり、水アメやブドウ糖、寒梅粉が入ったりします。
 家庭で作るなら卵黄1個分に砂糖が40~50g・片栗粉が50~55g・ベーキングパウダー小さじ1/4位が作りやすいかな?
 これとても、焼成温度と時間、それに、作る人の気分で「別物」になるのが、家庭のお菓子のいいところです。
教えてさしあげると、10人10色ではなくて、1人10色の味です。
でも、シンプルなお菓子ほど、作ればつくるほど、美味しくなります。
水を一滴も加えないので、日持ちします。
 ※作りたい人、食べたい人、どんどんメール下さい。
  夏休みの自由研究の相談にのります。!!

水無月

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keian 2011-6-30 18:22
今年は、節電のためでしょうか?
コンビニへ行っても、デパートへ行っても、銀行へ行っても、
ひや^^とするほど、冷房がきいていません。
今日は、6月30日、水無月ういろを食べる日なのに、暑くて、
かき氷の方が欲しくなります。
水無月ういろについて書きます。
水無月は6月の別名です。
また、6月30日の水無月の祓いという神事にちなんで食べられるお菓子の名前です。
もっとも、京銘菓と定着しているところでは、こだわらずに、
6月の季節菓子として、広くはお中元商戦として、売られることもあります。
ベースはういろ。白いういろを三角に切ります。
これは、小片でも、氷を口にすれば,夏やせしないという故事にならったものですが、その形は、氷室から切りだした氷を模したとされています。
表面にまかれた小豆は、悪魔祓いを意味するものと教わりました。
最も、京都の店では、白いういろ生地でも、全国に流すデパート用は
白下糖を使っていると、<とらや>さんに1998年にうかがいました。
黒砂糖といわないで、<白下糖>とあえていうところが、京都のこだわりかな?
清少納言が、
<かなまりにいれたるかき氷にあまづらをかけて食べるのが、いと涼し>
と書いています。
氷を作りだすことのできなかった平安時代では、貴重なものです。
高校1年生のときに、古文を教わった<三輪御老人>というニックネームの
先生は、清少納言の位では、特別のもらいものでなければ、口にできなかったと考察されていました。だからこその夏やせというよりも、夏負けしない薬だったのでしょう。
私は、夏やせは大歓迎?
ただ、夏に負けるのはいやや。
いつも、夏こそ掃除と汗を出していました。
夏は、朝日が早い。
汗もでるけど、水ふきするだけで、油汚れもよく落ちます。<湿気と温度のおかげ>
夏越しの祓いは掃いと思いちがえしたくらいです。
汗をだして、かき氷を食べましょう。
と、いっても、これは身内のお話。
お客様には、手作りの水無月ういろを楽しんでいただきましょう。

わさび派それともしょうが派

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keian 2011-6-28 18:55
 刺身はわさびで、たたきはしょうがだよね!
これは、なんのことかといえば、かつおの食べ方なのですが、
とうふに置き換えてみれば、<きぬごし>か、<もめん>かにあたります。
きぬごしとうふは、濃厚な豆乳で作るので、なめらかな感じです。
また、本来は、きぬごしのほうが、高級というか、gあたりの値段はたかかったのです。
昭和30年代の話ですが、大阪で、<きぬごし>を食べるのならば、からしでした。
<きぬごし>は、なめらかですから、その肌合いに合わせて、
ラッパを吹いて売りにくるとうふ屋ですら、ちょっと気どって、波刃の包丁で、その場で大きな塊から、切り取ってくれて、からしはサービスでつけて
くれたそうです。
松尾家の<からしとうふ>はちょっとした名物でした。
松尾さいさんは、<きぬごし>のような、とろみのある生地でつくっていました。からしも選ぶかわりに、材料も製法も選んでいたのです。
<もめん>をわさびで食べるのは、和歌山の方です。
漁港が近くで、刺身の味を知り過ぎているからかな?
ねぎとしょうがにかつおぶしとなると、大衆食堂かな?これ1品で、
仕上がりですね。
とうふは淡白な素材ですから、いかようにも合わせられるのです。
わさび派にもしょうが派にも御満足いただけます。
と、書いたところで、三木秀生先生から、御著書が到着しました。
平成元年から、岐阜新聞<夕閑帳>に連載されておられたモノの
集大成です。
【ことばの玉手箱】です。
良い話ばかりですが、そのなかでも、p41は感心というよりも、
納得します。
わさびとしょうがではないですが、アパートとマンションの違いは?
階段が建物の外にあるのがアパートだそうで、中にあるのがマンションだそうです。
桂庵は、マンションの1階にありますが、2階の洗濯ものがみえるそうですから、店舗付きマンションではないのでしょうか?
あれがなければいいのにと悩むのが大人で、あれがあればいいのにとせがむのが子供と言う解釈もあります。
見える洗濯ものに悩まないで、美味しいとうふを食べていただくことに
悩むことにします。
大好きな先生とのご縁はこのブログ<2009.7.7>です。
先生には、<自分勝手なサプライズ>をしたくてなりません。
只今、計画中です。

家庭料理

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keian 2011-6-24 9:44
 あなたの家の得意な家庭料理は何ですか?
と、いれたころで、
50代の女性からは、ほうれんそうのおひたし、
50代の男性の方からは、肉じゃがとメールをいただきました。
ほうれんそうのおひたしといえども、洗い方から、ゆでかた、味の含ませ方まで、その人となりの工夫があります。
肉じゃがは、汁けたっぷりで、具だけを食べて、酒の肴にして、
ご飯を残ったお汁にカレー粉を振り込んでと教えてくださいました。
早速、西村精肉店で、美味しいダシが出るという部位を薄切りにしてもらって、1キロ張り込んで作ってみました。

月曜から金曜まで、仕事をくださっているM社長の言によれば、
<あんたは、沢山作って沢山配りたがる>
ほん、そうや。
家庭料理って、そういうものやと思っていました。
材料の、gあたりの単価は安くても、景気良く買うのです。
沢山作ることのええところは、沸騰するまでに時間もかかる、冷めるまでに時間もかかる。時間が美味しくしてくれるというのが、科学的解釈。
それよりも、沢山を食べてくださる、沢山の人の好みを考えることが
嗜好が美味しくしてくれるというのが、文学的解釈。

ただ、こういう家庭料理を作る人っていうのは、調味料代と光熱費には
無頓着なんです。そのかわりに、粗末にしてはならじと、丁寧に皮をむく、
刻むという手仕事を大切にしているようです。

私は、主婦であり、料理屋です。また、料理屋を続けるための仕事も
なんとかこなしています。
忙しい店を維持するよりも、閑な店を守するほうが、<てえへん>
超忙しいのに、悩める私に電話をかけ直してくれる友人は、つきぢ田村の3代目です。
<料理ってのは、出るんだよ。3つともこなしてこその桂子の味や>
そんなことをいってくれました。
また、超忙しい師<村上祥子>と関わりのあった方は、悩める私に,とても、優しくしてくれます。Tさん、ありがとう。
<さち子の家庭料理>というコラムが、西日本新聞で1982年から、
掲載されていましたが、ギネスもののロングランでした。
岐阜にもお願いして、掲載日だけの新聞を送っていただいていましたので、編集部の方へ、あんパンやマドレーヌを作っては,
お送りしたこともあります。いい時代だったのかな?
私は、昭和33年生まれですから、戦争の食糧難で家庭料理が伝わらなかった悲哀も知っているのですから、<たっぷりと>が大好きです。
でも、時代が変わりました。認めます。

ぐるなび会長の日経新聞<夕>6月23日付けの記事で締めくくります。

人は、後世に対しては、義務こそあれ権利はない。また前世に対しては、
権利こそあれ、義務はない。

あっぱれ!!日本料理

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keian 2011-6-21 17:27
とうふでも、切り方で、四角四面が、丸くなります。
もっとも、とうふを丸く切るというか納めるには、包丁の技をこえたところもあります。
映画 フーテンの寅さんの啖呵売ではありませんが、<四角四面はとうふ屋の娘、色は白いが水くさい>となります。また、この口上の前文句が、<四はいけない。死んじゃった。しくじった。身上しまった。>とあります。
私は、店を持ちたくて、必死に働きましたが、身上こそしまいませんが、しくじったという後悔が多いです。まだ、この世に未練がありますから、今度は、死なんように働こうと思っています。今、働かせていただいているお店は、四人です。これは、四はいけないではなくて、四は4合わせと思っていたいですね。このお店の草木の手入れに、かかわっていたら、クローバーの花をたくさん見ることができました。感謝。

日本料理のええところにもどります。包丁の技です。板前というくらいですから、まな板と包丁を、とても、吟味されます。
わかりやすいところでいえば、野菜の切り方にあるといっていいかな?
それも、食べやすいというところにあります。
私は、53歳にて、左奥歯3本ブリッジとなり、なるほどと納得した次第です。
もう、食べにくいのなんのって、なれるのに一カ月はかかりそう、めげそう。
師の村上祥子は、朝日新聞<夕>5月16日から20日付き
<人生の贈り物>というタイトルで
<ちゃんと、食べて、ちゃんと生きる>と書いておりますが、
これは、御自身の闘病40代で4年間義歯なしという経験からです。
<舌とあごでも、結構たべられる、普通のもの、美味しいものを作りたい>
そのためには、刻み食、ミキサー食では、食べる意欲がわかない。
包丁を一本いれるか、どうかで、美味しさがちがってきます。
たくあんのつながったものと、はもの骨切りは、皮一枚のところがちがうのです。
<あっぱれ>は、真っ正直で型破り、束縛されることが、大嫌いなとことですが、
我慢することだけが、日本人、ひいては、日本料理の修行における美徳とされているところが有り。我慢するのに慣れていると、深く考えることが苦手になります。
なんで、我慢するのかを考えることはいいことです。なぜ、ここに包丁を入れると食べやすくて美味しいかと考えれば、その素材の持っている水気が、口の中で、噛んだ時にはじけるからです。
私が、包丁を気を入れて、最初に買ったのは、下内屋という金物屋です。
ここは、今もですが、なぜ包丁が切れるのか?切れる包丁を維持するにはどうするのか?まで、相談に乗ってくれます。砥石の品揃えもいいですが、25年前には、信号をはさんで、向かいの大和屋という金物屋まで紹介してくれました。そこへ、研ぎに持っていったら、<どこからきた>とたずねられ<下内屋>と答えたら、いい仕事をしてくれました。
これも、あっぱれな商売だと思いませんか?

おから料理

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keian 2011-6-16 16:37
何で、おからというのですか?という質問が届きました。
今は言葉を選ぶ時代なので、おからという言葉を避けて「卯の花」
「雪花菜」などと言いますが、やっぱり「おから」。大豆から豆乳を絞ったあとの絞りカス。空(から)に通じるので、避けているだけです。空っぽの財布は悔しいけれど、空っぽの財布でもなんとか美味しいものをと考えたのでしょう。空っぽの財布にお金が入ってくるように「おから炒り(入り)」と言います。
ただ、毎日のようにおからを食べさせられるのは嫌でしょう。また、おからは少しでも美味しく作ろうと思えば美味しいものを足さなくてはなりません。ダシにしろ具にしろ、凝ればキリがないのです。決して冷蔵庫のお掃除料理ではありません。大豆をもどして煮ると2.5倍に増えますが、おからも2.5倍に増えます。だから、おからは好きなんだけど、増えすぎるから嫌という人もいます。いっそ3軒分ぐらいでおすそわけできたら、一番美味しいかもしれませんね。
また、昔、よく食べたと回想する人は、今は成功というか自分に満足している人、自分をほめてあげたい人です。貧乏時代にさんざん食べたから嫌という人は、子孫への憂いをもっている人です。
私はとうふ屋桂庵ですから、おからの料理と大豆の料理だけは週2回、プライベートでも、作り続け、食べ続けています。おすそわけを喜んでくれる人がいてくれるからです。
健康を言うことでおからの料理を売るのが,
昨今ですが、それよりも,
この世で、<一番まずいものがおからで、一番うまいものがおから>、と言いきってみませんか。私と友達づきあいを15年近く続けてくれている田村隆氏は、話してくれてます。
彼は、つきぢ田村の3代目です。うまいもまずいも作り手次第。おからを空っぽと嘆くよりも、どんどん入ってくる、また,
どんどん差しあげる、そんな人生観でいたいですね。
PS
おからばかりと嘆く禅寺の小僧さんに、
<つりしのぶ>と<ややとと>よりもええと諭す話があります。
空っぽの財布でも体裁をととのえなくてはならなかったお公家さんの生活を
言ってます。<大根の葉>と<煮干し>のことですが、これとても、
作り手次第です。おから

茶釜

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keian 2011-6-14 17:10
とうふ屋桂庵にも茶釜があります。

  お茶をたてるには、ポットの湯でもいいのですが、そこは【茶釜】で湯をとるだけで、おごそかな気持ちになります。
  茶の湯英会話では KAMAと名詞をつけますが、訳すときは、KETTLEとなります。湯を沸かすという動作に、精神性を求めるのでしょうね。
 この時の時間がかかりすぎてもいけないし、量が多すぎてもいけないのです。
 「心」を表している英単語は・MIND(知性)・・これは頭で考えることです。
              ・HEART(感情)・・これは頭で考えててもどうにもならないことです。
              ・SOUL(魂)・・感情をのりこえた力強さのことです。
 ○お湯を沸かす時間は・MINDにあたります。
 ○お湯の量は・HEARTにあたります。
 ○それで、お茶をさしあげたいという気持ちが・SOULにあたります。    
私は、今、仕事をさせていただいている所では3時半と5時半にコーヒーをい
だいています。これもSOULです。「心」からありがたいと思っていただき
ます。
 
【茶釜】も季節に合わせて※夏は涼しく※冬は暖かくにあわせて、
座敷のしつらいとともに 変わります。
 今年は梅雨入りが早かったのですが、例年どうりで風炉にかわりました。
:余禄:
  変わらないのは新家の松尾とくさんの所の文福茶釜です。これは買って
  以来、湯を沸かしたこともなくて、錆びないように、なんと!ダスキンで
  交換日にあわせて磨いています。
でも、楽しい【茶釜】でわかりやすい形です。
 いつも<あがりはな>から、よく見えるので、
  ちょうど、たぬきの置物のようです。

  

食品衛生責任者講習会

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keian 2011-6-10 17:47
  今年も食品衛生責任者講習会に行ってきました。今年は、やはり、肉の生食の件が話題になりました。
 朝日新聞6/3の記事では、肉の「生食」は悪しき習慣とまでも、九州大学教授(細菌学)が言い切っておられます。
 私は、ステーキを食べるのには、必ずしも【ウェルダン】と思いません。
【レア】も【ミディアム】も大好きです。
ただ安さだけに、興味が集中しては絶対いけません。
《お手軽》を《手抜き》とまぜこぜにしては絶対いけません。
食べる方も作る方もですが・・・【食肉リスク】を知ることです。

 とうふ屋桂庵では【生食】をお出ししております。豆腐も生なら,
刺身も生です。衛生を追求しすぎて豆腐をグラグラ煮て冷やした【冷奴】は出したくはありません。
 
 というわけで、生肉のトリミングも、次亜塩素酸ナトリウム溶液の作り方も知るために、衛生講習会は必ず出席します。
 今年は仕事の関係で地元では日程が合わなかったので、案内より先に保健所にコンタクトをとりました。保健所は親切です。感謝!!
昨年までは無料でしたが、今年からは1000円負担になりました。
講習者の言葉は昨年までは「ねむたかったね」から、今年からは「むづかしかったね」になるかな??
 
〒500-8034 岐阜県岐阜市本町 5-23
TEL : (058)-262-4015
FAX : (058)-262-4015
URL : http://www.k-an.jp
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