肉じゃが

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keian 2010-6-25 21:15
大阪出身のお客様が肉じゃがを作ってくださいました。
私が作るときは、主人や子どもの弁当に入れることを考えて、汁けの少ない肉じゃがにしていましたが、この方の作る肉じゃがはおつゆまるごとの肉じゃがです。
なぜおつゆまるごとなのか。
お客様曰く、まずは肉じゃがをおかずとして食べて、その後ご飯にかけて食べるためだそうです。熱い炊き立てご飯に肉じゃがのおつゆをかけて、豆腐をのせて食べたりもするそうです。
この食べ方なんかは懐石料理で言うところの「埋みどうふ」に通じるものがあります。この肉じゃが自体は、大阪の普通の家庭のおかずだそうですが、なるほど良くしたものです。

さて、肉じゃがを作っていただくだけでは申し訳ないので、その側で私は豆を炊きましたので、ちょっとその話もしましょう。(肉じゃがから脱線しますが…)

白花豆と金時豆の2種類を炊きました。
どちらもいんげん豆の仲間ですが、白花豆は皮が固くて厚いので、皮をやぶらないように気をつけて、皮をやわらかく炊くとおいしいお豆です。
金時豆はうずら豆に似ていますが、金時豆の方が味が良いです。

このお豆さんたち、今回は豆250gに対して砂糖を200gで、いつもより砂糖を少なめにしました。(いつもは豆と同量)
その代わり、味のバランスを取るために塩分を多めにします。また、せっかく2種類炊くのなら、白花豆は白く、金時豆は赤く仕上げたいもの。白花豆には塩(小さじ1)、金時豆には醤油(大さじ2)を使って塩分を加えます。塩分量としては同じ。これはご飯に合う味。

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とうふ屋なので、煮豆はよく作ります。大豆で作るのはコトコト炊いたブドウ豆に、昆布豆。五目豆はファンがいてくださって、毎週水曜日と金曜日は作ります。うずら豆と金時豆はよく似ていますが、金時豆は小豆と似ています。みんなインゲン豆です。金時豆、大福豆、花豆、うずら豆、とら豆。
外国ではレッドキドニービーンズ、ホワイトビーンズと言います。

偽善と慈善

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keian 2010-6-25 7:11
345回は商売のタイトルであこぎな商売ということで、あるプロパンガス屋さんのことを書くつもりでしたが、個人情報もあり、この不景気にあっては相手も生きていかなければならないのだからと、私の怒りを諭してくださる方もあって、思いが重くなり書けませんでした。

豆腐の白玉は今日食べても、固くないですよ。人間も固いだけではいけませんね。
でも、ムリに豆腐を入れなくて、ポヨンポヨンの出来立て白玉を食べる、固くなったらレンジでもう一度出来立てに戻し、もう一度冷やせばいい。
人生も、もう一度やり直せばいい。

数字だけ書きます。
6月分、6月15日検針で、8立方で5800円
2日後、6月17日検針で、1立方2130円は、どうなっているんでしょう??

手術のために入院・転居とわかったら、せっかくキレイに清算しようとした店子にちょっと残酷ではありませんか。
金の話だけでねぎらいがなかったのは、もっと悲しくありませんか。
大家さんはこの現実を知っているのでしょうか。
松尾家は昭和5年から大家さんをしております。
今の時代には合わないやり方ですが、私一代は引き継ごうと思っています。

ある手紙
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彼と四十年前に縁のあった者です。
まさかこんな形で岐阜に居るとは、今までわかりませんでした。小生のできることでと自立を考えています。二十九日には手術。それに伴う通院の為転居もあり、家内の時間が不規則な為、お隣に誤解をうけたかもしれません。
あなたに迷惑がかからないようになにかあったら連絡ください。
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大家さんとしては間違っていなくても、私はお客様に関わりすぎますので、水商売失格です。それを認めます。だけど、「とうふ屋 桂庵」は、私一人だけのものです。私は店が続いていくこと、何らかの形で豆腐屋の名を残せればいいと思っています。こんな水商売があってもいいでしょう。お客様はビックリされましたが、とても喜んでくださいました。たぶんずっと付き合っていくことになるでしょう。感謝。

白玉だんご

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keian 2010-6-23 22:05
ブログが溜まりに溜まった桂ママのピンチヒッターです。

今日は暑い日でしたので、のど越しの良い「冷やし白玉ぜんざい」を作りました。
ぜんざいのあんこは手抜きをしてしまったので、白玉について。
最も一般的な作り方は白玉粉を水で練りますが、うちは豆腐屋なので絹ごし豆腐で練ります。豆腐で練ると、冷蔵庫で冷やしてもモチモチ感が残って食べやすくなります。
作り方は水で練るのと同じ。分量などレシピは色々ありますが、白玉粉に様子を見ながら豆腐を加えていきます。耳たぶくらいの固さが目安です。

豆腐で練った白玉の味ですが、トーフトーフした感じではありません。

白玉のルーツは、飲茶の豆花だそうですが、豆花はもろに豆腐にシロップをかけて食べたようなスイーツで、ちょっと違和感があります(と私は思います)。
でも、豆腐で練った白玉はすんなり食べられる感じです。

ちなみに豆花、食べたことありますか?
私は台湾で食べました。旅行雑誌に現地のスイーツということで紹介されていて、見た目は杏仁豆腐っぽく、おいしそうに見えたのでトライしたのですが、見事に豆腐にシロップをかけた味でした…。
慣れかもしれないけど、ちょっとビミョー。

さてさて、この白玉。作る前はちょっと面倒…と思いましたが、作り始めると準備も片づけも簡単。ちびっこのお菓子教室ネタにピッタリです。
粘土をこねるみたいに、粉をこねこね。こねたら小さく丸めて、お湯の中にポチョンポチョン。ふわ~っと浮いてきたら、冷たいお水にとります。
って、おままごとの延長で覚えてくれそうです。
あとは、できあがった大量の白玉だんごをうれしそうに差し出す娘に応えて、「もうお腹いっぱいだよぉ~(汗)」と言いながら食べてくれるパパがいればバッチリ!

しょうばい

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keian 2010-6-21 21:08
あこぎな商売

らんちょんまっと

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keian 2010-6-20 18:34
一茂くんからの発信は、食卓のマットです。
テーブルクロスをかけての食事はあこがれでした。
新婚時代の赤のギンガムチェックのクロスは、可愛いと思いますが、食事時以外は、働くテーブルでしたので、続きませんでした。
汁椀も丼もある日本の食事では、クロスにこぼれることも多いです。目くじらを立てていては、食事がつまらなくなります。
気楽におしゃれとなると、クロスよりもマットにかぎります。
マットを手作りするなら、外布地が厚ければ、しん地はいりません。
薄いときは、接着しんをアイロンではりつけます。中表に縫って返すか、バイアスで縁取りをして、洗濯に耐えられるように周囲にステッチをかっちりとかけます。
ミシン仕事が上手な人にお願いすれば、あっという間です。
縫う時間よりも布選びの時間が∞かな?女の楽しみです。
木綿がグラスのしずくを吸い取ってくれるので、使いやすいのでしょうか?
市販されているものは、キルティングの木綿製が多いかな?
大きさは、着物の反物の幅がちょうどいいのです。

機を織り、着る物を作ることは、かっての女の仕事でした。
松尾家でも、明治4年生まれの曾おばあさんは、とても上手でした。
モーターのついた、動力織機などないから、1反の簡単な縞を織るのにも2日も3日もかかります。織るだけでも大変ですが、真綿から細い糸を指先でつむいで1反分をためこみ、縞や絣の柄を決めて、紺屋にたのんで糸染めをする準備の仕事も勘定すれば、全く気の遠くなるような辛抱です。
外国のホームスパンは、わが国の紬にあたります。
マットを手作りするなら、この紬で作るとベストです。

私の憧れは郡上紬です。
冬の長いところでは、労働もさることながら、天蚕としての山繭が素晴らしいのです。
クヌギやナラなどの葉を食べて育つ繭です。
絹といえども、気取ったところがありません。そんなところが、食卓にやすらぎとやわらぎをくれるのでしょうか?。いま、一番欲しいです。

人をつかうこと

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keian 2010-6-19 7:20
毎日とうふを一丁買っていただいている深夜食堂からある誓約書が出てきました。
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一、 タイムカードおす事
二、 服をきがえる(ユニホーム)
三、 トイレそうじ
四、 ゆかふき、ホコリがある所をそうじする
五、 かんばん等 電気チェック 開店じゅんび
六、 店主又はオーナーに電話入れる
七、 きづいた事は報告(発注かくにん)
八、 フード、天ぷら、ダシ等 店主に聞きながら必要な分しこみする事
九、 ひまな時はそうじ
十、 テーブル用品をすべてまんたんに(一味、かつおぶし、のり等)
十一、 テーブルそうじすること
十二、 売り上げ計算すること
十三、 店主、私、在庫あわせする

必ず守る事
※自分はアルバイトで、つかってもらっているという事
※店主のいうことは、ハイとやる事
※SEXはしない事
※くさった物は出さない事(店主に報告する事)
※えらいとか、悪口は言わない事(みんなえらいから)
※客との距離をとる事
※人の物に手をつけない事
※人に金をかりない事
※責任とれない事はしない、口はわざわいのもと

約束事項とし守りますからはたらかせて下さい。

平成19年12月24日
清水 敏男
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人には運、不運があるのかな。
これを書いた人はあの世で、相手は塀の中です。

玉ねぎ

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keian 2010-6-17 19:00
今って、玉ねぎシーズン?
最近玉ねぎをよくいただくのですが、神経がピリピリした時に玉ねぎはいいそうです。

先先回のブログに「医は仁術」というタイトルと、一行だけのつぶやきのままになっています。近々アップデートする予定ですが、個人情報になるので書きづらく、神経がピリピリしております。

神経がピリピリした時に玉ねぎがイイ理由というのは、以下のためだそうです。

(A) 生玉ねぎを切断→CSリアーゼ(酵素)ができる→CSリアーゼがスルフェン酸になる。
(B) 生玉ねぎを放置していると、テオプロパナル(涙の出るもと)とアルキルジスルフィド(くさみのもと)がでてくる。
(A)(B)が反応して、プロピルメチルジスルフィドができて、血液サラサラ効果が生まれます。
サラサラ効果は永遠に続くと言われています。
我が家のオニオンスライスは、
玉ねぎの薄切りに塩少々をふって、5回ほどもみ、冷水に放してかたく絞ります。
カイワレをあしらって、かつおぶしとポン酢をかけます。
レモンしょうゆ、梅酢もいいし、しょうゆだけもいい。
細かくさいたビーフジャッキーもいいし、ナッツ類もよさそう。小粒の納豆もいけます。

昔は、眠れないときには、玉ねぎを半分に切って、枕元に置くなんていう生活の知恵もありました。
血液サラサラのためには、生で食べた方がいいのですが、NGという方には、
玉ねぎ100グラムにつきレンジ2分かけ、紅ショウガと合わせておきます。
冷蔵で日持ちはするし、彩はいいし、おためしあーーれ。

灸まん

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keian 2010-6-16 13:37
椿ママです。

「灸まん」ってご存知ですか?
四国のこんぴらさんの名物で、お灸の形をしたお饅頭です。
中身は普通のお饅頭ですが、我が家では思い出深いお饅頭で、灸まんのお店からお便りが来ると取り寄せています。今年も灸まんのお便りが届いて、また思い出しました。

まだ私と妹が小さい頃、よく車で旅行に出かけました。
四国に行った帰り道。「灸まん」という看板が何度も出てくるのを見て、妹がポソッと「灸まんって何やろう?」と言いました。
当時、学校の勉強が苦手だった妹の小さな疑問に、母は「この子の疑問を今解決してやらねば!」と、車を運転している父に「灸まん屋を探そう!」と言いだし、全然予定になかった灸まん探しが始まりました。
今から帰るというのに、しかも今と違ってカーナビも無い中、人づてに聞いた知らない道を運転する父も大変だったと思います。人に聞きまくって、無事灸まん屋さんが見つかりました。

小さなエピソードですが、子供を育てるってこういうことですよね。
お父ちゃんもお母ちゃんも一生懸命。子どものために一生懸命な姿を見て、子どもは親の愛を感じるのでしょう。

次は私が親になる番。天才児になってほしいなんて思わないけれど、椿が立派に花咲くように、私たちが水やりをしてやらなければ。


※「灸まん」の由来
代々「麻田屋」という旅宿で、旅の疲れを癒す脚灸をサービスでやっていたある日、江戸から超イケメンがやってきたとさ。誰が灸をすえるか奪い合いになるくらいのイケメンだったもので、女中さんが特別柔いのをすえたのか「こいつは甘めえお灸だわぁ~」とイケメンが申したと。
それが始まりで「よく効く甘いお灸の麻田屋の金毘羅灸」といので名物になり、家運益々繁盛したということ。
7代目の頃、もうお灸でもあるまい、ということで御先祖様が創めた甘い灸というのをとって「灸まん」を作ったそうです。

医は仁術

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keian 2010-6-14 20:06
信頼

とうがらしへんろ

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keian 2010-6-13 17:17
唐辛子遍路
一茂くんからの発信です。
このところ、唐辛子の入れ物の発注が多いそうです。
唐辛子を使った料理は、寒いところと暑いところに、名品あり。これは日本に限らず世界共通みたいですね。
もっとも、日本で、唐辛子を大量に使った激辛の料理が好まれるようになったのは、エスニック料理がブームになって以来のこと。唐辛子伝来以来の400年間は、彩りやほんの
辛みづけに添える程度でした。
唐辛子の種類は、原産国のメキシコだけでも100を超すといわれていますが、学名は<カプシクム>ひとつだけです。また、コロンブスによって、1493年にヨーロッパに伝来されています。胡椒のイメージしかなかったので、これは、私も今回調べてみての発見です。
唐辛子の辛さだけはアカンというお客様がおみえです。
酒もタバコも相当イケル人なので、意外ですが、苦手なものはちらりとも出さないのが、一客一亭の店ですから、私もそれなりに苦心しております。
お好みにあわせていただけるようには、テーブルの器に鍵が有り。
うどん屋ではないので、ひょうたん型の入れ物を置くことはあまりないですが、今回、一茂くんからの発信で気がつきましたが、粉状の物を分散してかけるのにも、湿気ないようにするのにも、よくできています。
粉状の物は、一味唐辛子に七味唐辛子、チリパウダーにカイエンペパー、パプリカ。
液体状の物は、タバスコにチリソース、ラー油、最近のブームでは、旨辛唐辛子といわれる酢あるいは酒に抽出した類があります。唐辛子のかどをとるために、発酵の力をかりたり、氷砂糖を加えたりしています。
練り状の物は、ゆずごしょう<大分>にかんずり<新潟>の名産。とうばんじゃんは中国で、こちゅじゃんは韓国。それぞれに特徴があり、仕上がる料理の味わいは全く別物。
私はとうふを食べていただく店ですので悩みますが、せめて、白い磁気の片口の器にいれて、洒落た匙で取り分けていただくことで統一しています。
 
〒500-8034 岐阜県岐阜市本町 5-23
TEL : (058)-262-4015
FAX : (058)-262-4015
URL : http://www.k-an.jp
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女将の著書
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