しゅっせばらい

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
keian 2010-1-4 9:44
若い人とのおつきあいには,出世払いがつきものです。
私は、料理をする男の人が、昔から、だーい好きでした。
なにかしてあげたくて,しかたがありません。
私の思いだけですから、相手は、きっと、ご迷惑だったと思いますが、喜んで下さるならばと、せっせと美味しいものを届けておりました。

結婚した当初は、スリジェというケーキ屋さんが、階下にありました。
そこの職人さんに、おでんをひと鍋さしあげたこともあります。そののち、結婚されて、近くに住まれましたが、奥さんに、ハリハリ漬けをいただきました。私は、切干だいこんは、油揚げと里芋と人参と甘辛くたいたものしか、食べたことがなく、とても新鮮に感じました。
いまでは、切干だいこんも自分で作り、もちろん、ハリハリ漬けも仕込みます。、節分にちなんで、煎り豆を加えるのが桂庵風です。

厨房にいれていただいたのは、プティプルンというフレンチの店です。プリマベールというイタリアンの店です。

また、政寿司さんに、小椋さん、和光園さん、懐石の達人さん、みなさん、私の恩人です。
どうしても、食べたい、作りたいと、3日続けて、独りで食べに行く私には、吃驚されたでしょうね。うちの松尾とくさんは、不思議に、ひとりひとりを覚えていてくれて、
私のことを、<おまえは、しんぞうとうちかやで>と言ってくれますが、私にしてみれば、
私よりも、年上の方であっても、なにかさせていただきたいような、いたいけな魅力が、あっただけです。家族は大変だったと思いますが、お嫁にいった娘が、あちらのご両親に
<おかあの後をついていけば、絶対にそこの店の最高を食べられた>と話したそうですから、<結果オーライ>とさせていただきましょうか?

ただ、ひとつの懺悔は、
金は稼いだり使ったりするものであって、貸したり借りたりするものではないのに、出しちゃったことです。だから、つきあっていくために、喜んで、返してもらう苦労をしています。
 
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