ホオ葉すし

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
keian 2009-6-27 8:55
PCおそるべし。
ホオという字の変換がでてきませんでしたが、
木へんにトを書きます。
ホオという木はきめが細かくやわらかいので、まないたにもするし、
版画 すりこぎ、下駄なんかにもしますが、それ以上に葉がおおきくて
やわらかく、また香りがいいのです。これで、寿司を包むと最高です。
朝早くに葉を届けてくださいました。今日は、米5合分で20個をつくりました。
料理のコースでおだしすれば、30個です。
岐阜の名物ですが、
飛騨と東濃で作り方がちがいます。
飛騨は、具を細かく刻みまぜこみます。しいたけ、油揚げ、にんじんをあまからくたきあげたものです。彩りに卵焼き、紅しょうががはいります。
東濃は、寿司飯のうえに具をのせます。さけ<ます>、きゃらぶき、時雨、卵焼き、紅しょうがです。
五目寿司の発想で、各家庭で具は5つくらいのものがきまります。
おなじものでも、どんぶりに盛るのと、ひとつづづ、丁寧に葉につつむのとで、ごちそうになるわけですが、もとをたどれば、きこりのおべんとうです。
秋田県では、こびりと称して、きなこをふりかけたごはんをつつんだだけの
素朴なものが、残っています。
個人的には、私は、こういう素朴なものも好きなんです。
だから、いただいた葉を1枚も粗末にできなくて、
寿司飯と具の都合があわなくてというときは、一つでも、こんなものもつくってさしあげることもございます。
先日のお客様には、コースの最後でしたので、お喜びになられました。
ただし、このときのきなこは、まめはいりたて、ひきたてです。
空気のきれいなところ。山奥まで入り込んで、とってきてくださったかたの
お心にこたえるべくには、できることを私もさせていただかなくてはと
思います。
以前にある小学校で、郷土愛啓蒙のために、給食でだそうと試みられたことがあるそうですが、実現しなかったそうです。
肝心のホウの葉が業者の手で買い占められていて、落ちた葉さえも
所有権がついていたという話です。
数を揃えるということは、たいへんなことなんですね。
葉に包んで押しておくのですから、押し寿司の類かな?
飛騨のものは、包んだときの手の具合だけなので、食べるときに
掌でころがすようにして、ほどけるやさしさです。
東濃は、二つ折りにして、きっちりと押してありますから、両手でひらいて
食べます。
どちらが好きですか?
 
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